このブログのタイトルは「播磨の屋台を追う」となっていますが、播磨といわれても兵庫県の人ならわかるかもしれませんが、他の地域に住んでいる人にわからない人のほうが多いと思われます。
そこで今回は播磨についての記事になります。
播磨とは兵庫県南西部の地域のことで律令国(りつりょうこく)の一つであった播磨国(はりまのくに)に由来します。
播磨の人がこの地域を呼ぶ際には播磨というよりは播州(ばんしゅう)と呼ぶほうが多いです。
駅名でもJR西日本の赤穂線には「播州赤穂駅」という駅があります。忠臣蔵で有名な赤穂浪士の場所といえばわかる方もいるかもしれません。
現在の播磨地方の領域
・全領域が播磨の市町村
姫路市、明石市、相生市、加古川市、三木市、高砂市、小野市、加西市、宍粟市、たつの市、西脇市、加東市、多可郡、加古郡、神崎郡、赤穂郡、神戸市垂水区、神戸市西区、
・一部分のみが播磨の市町村
赤穂市(備前国を除く部分)、朝来市(生野町川尻、生野長栃原、生野町真弓)、佐用郡(美作国を除く部分、神戸市須磨区(神の谷、北落合三丁目、北落合四丁目、西落合、管の台、緑台、竜が台二丁目、竜が台三丁目、竜が台四丁目、竜が台五丁目、弥栄台)、神戸市北区(淡河町淡河、淡河町勝雄、淡河町北僧尾、淡河町北畑、淡河町木津、淡河町行原、淡河町神田、淡河町中山、淡河町野瀬、淡河町萩原、淡河町東畑、淡河町神影、淡河町南僧尾)
※神戸市は摂津国のイメージが強いですが垂水区、西区など播磨国だった地域もあります。この地域では文化的に播磨国、摂津国の影響を受けています。
播磨国の神社
このブログのテーマである屋台(太鼓台)は神社の祭礼に練りださせるものです。そこで播磨の神社について簡単にまとめます。
延喜式内社
延長5年にまとめられた「延喜式神名帳」に記載された神社で播磨国では大社7座5社・小社43座42社の50座47社が記載されています。
大社7座5社
・明石郡 海神社三座
比定社 海神社(神戸市垂水区宮本町5-1)
・揖保郡 粒坐天照神社
比定社 粒坐天照神社(たつの市龍野町日山463)
・揖保郡 中臣印達神社
比定社 中臣印達神社(たつの市伊保町中臣1360)
・揖保郡 家島神社
比定社 家島神社(姫路市家島町宮1)
・宍粟郡 伊和坐大名持御魂神社
比定社 伊和神社(宍粟市一宮町須行名407)
※比定社とは延喜式に記載された神社と同一もしくは後裔と推定される神社です。国によっては荒廃などにより比定社がわからなくなっていたり複数推定される場合もあります。
総社、一宮以下
・総社:射楯兵主神社(姫路市総社本町190)
・一宮:伊和神社(宍粟市一宮町須行名407)
・二宮:荒田神社(多可郡多可町加美区145)
・三宮:住吉神社(加西市北条町北条1318)
・四宮:白国神社(姫路市白国町5-15-1)
・五宮:高岳神社(姫路市西今宿8-5-8)
播磨の主な川
お祭りの屋台やだんじりも含め文化の広がりには河川を使っての交通網も大きく関係しています。
播磨南部の沿岸部で屋台文化が広がり河川を通じて山間部にも沿岸部で練られていた屋台が新調などのタイミングで山間部などに嫁入りをした例が数多くあり現在でも大正や昭和に沿岸部で新調された屋台が山間部で残っていたりします。
・一級河川
揖保川(流域:宍粟市、たつの市、姫路市など)
加古川(流域:西脇市、小野市、加古川市、高砂市など)
・二級河川
明石川(流域:神戸市西区、明石市)
市川(流域:神崎郡福崎町、神崎郡市川町、姫路市など)
千種川(流域:佐用郡佐用町、佐用郡千種町、赤穂市など)
夢前川(流域:姫路市)
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